Confluenceはスペースとページで知識を体系化し、テンプレートやマクロで見やすい手順書を作成できるワークスペースです。このサービスを使って、業務マニュアルを実際に作成してみました。詳しい使い方や機能、使用感などをレビューしているので、業務マニュアルの管理を考えている企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
❶公式の価格ページからFreeを選択し、「無料で始める」をクリック。メールに記載されたリンクからAtlassianアカウントを作成し、サイト(組織)名を決めます。Freeは最大10ユーザー/2GBで、小規模チームでの運用に適しています。
❷初期ウィザードで「スペース」を作成。スペースはページ(マニュアル)を章立て管理するための「入れ物」のようなもので、後から増やせます。
❸メールでメンバーを招待し、スペースの閲覧・編集権限を割り当てます。社外共有や公開を想定する場合は、匿名アクセスやページ制限の設計を最初に決めておくと安全です。
スペースのメンバー権限設定が完了すれば、ページを作成する事ができるようになります。
記事は、H2/H3の見出し階層で骨格を作ってから本文を流し込み、必要に応じて2〜3カラムのレイアウトや表で要点を整理します。段落の途中でも/から要素を呼び出せるため、手を止めずに構造化できるのが強みです。
長文ページには目次マクロを挿入することで、見出し構造から自動生成されたリンクで章間の移動を高速化できます。ページごとにメタ情報(担当/最終更新日/対象システムなど)を載せるページプロパティ+一覧ページ側のページプロパティレポートで、多ページの横断管理も可能です。さらに、タスクリストを使えば、@メンションと期限(//)で作業指示をページ内で完結できます。
本文の任意範囲にインラインコメントを付与し、@メンションで依頼することができます。右下のコメントパネルから未解決コメントを一括で確認したり、フィルタしたりする事も可能です。編集権限が薄い協力者もレビューに参加しやすい設計になっています。
Confluence は「スペース」と「ページ」で情報を体系化できるワークスペースです。テンプレートやマクロを使えば、専門知識がなくても読みやすいマニュアルを作成できます。
有料プランは無料トライアルで全機能を試用できますが、終了後はAnalytics・Automation・無制限ストレージなどの機能は使えなくなります。
Freeプランは最大10ユーザー/2GBまで。匿名公開や細かな権限制御は使えず、ログイン可能な全ユーザーが閲覧・編集できる前提になります。社外公開のナレッジベースや厳密な閲覧制御、容量拡張が必要なら、有料プランへの移行が必要です。
もし無料プランの制約がネックなら、有料プランへのアップグレードや、用途別に最適化された他のマニュアル作成ツールへの乗り換えも検討してみましょう。
部門やプロジェクトごとにスペースを分け、親子ページでツリー構造に。必要ならページツリー表示や検索を置いて、章立てナビを自動化できます。
マクロを使えば、見出しから目次を自動生成し、長文のマニュアルも読みやすくなります。その他、ページごとのメタ情報を格納するページ(コンテンツ)プロパティ、ラベル等で絞り込んで一覧表を自動生成する、コンテンツレポートテーブルなどもマクロで設定することができます。
Confluenceは、用途と規模に応じて4つのプランから選べます。無料版(Free)は最大10ユーザー/2GBまで利用可能で、小規模チームに適しています。
項目 | コミュニティプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | エンタープライズプラン |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 従量課金(人数に応じて) | 従量課金(人数に応じて) | 年間契約・要問い合わせ |
ユーザー数 | 10名まで | 実質無制限 | 実質無制限 | 実質無制限 |
グループ数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ストレージ容量 | サイトあたり 2GB | サイトあたり 250GB | サイトあたり 無制限 | サイトあたり 無制限 |
監査ログ閲覧 | 利用不可 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
Atlassian Intelligence(AI) | 利用不可 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
社内ポータルモジュール (トップページカスタマイズ等) | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
IP制限/SAML SSO | IP許可リスト:不可/SSO:不可 | IP許可リスト:不可/SSO:可(Guard併用) | IP許可リスト:可(Premium)/SSO:可(Guard併用) | IP許可リスト:可/SSO:可(Guard Standard含む) |
まずは無料で運用してみて、必要な機能に応じてアップグレードしたり、専門のマニュアル作成ツールの導入を検討してみると良いでしょう。
マニュアル関連でありがちな課題に沿って、目的別におすすめのマニュアル作成ツールをまとめました。ツール選定で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
社員に使われるマニュアルで
問い合わせを生まない
自発的なノウハウ共有が
活発になる
習得状況の管理で
指導漏れ防止を実現