Fullstarでマニュアルを作成する方法

業務マニュアルや操作ガイドを作成する際、「マニュアルはあるのに誰も見てくれない」「問い合わせが減らない」といった悩みを抱える企業は少なくありません。こうした課題に対し、システムの画面上に直接ガイドを表示できるデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)として注目されているのが「Fullstar(フルスタ)」です。

ノーコードでチュートリアルやガイドを作成でき、ユーザーが操作しながら学べる画面内マニュアルを構築できます。本記事では、Fullstarでマニュアルを作成するメリット・デメリット、具体的な作成手順、そして従来型マニュアルとの使い分けについて詳しく解説します。

Fullstarでマニュアルを作成する方法

Fullstarとは

Fullstar(フルスタ)は、クラウドサーカス株式会社が提供するデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)です。主にカスタマーサクセス(CS)部門やカスタマーサポート部門、社内DX推進・情報システム部門向けに提供されており、ノーコードでSaaSや業務システム上にチュートリアルやガイドを表示できるのが特徴です。

ユーザーがログインしているシステム画面上に、「次はこのボタンをクリック」「ここに〇〇を入力してください」といったガイドをポップアップや吹き出しの形で表示できるため、ユーザーはマニュアルを開かなくても、その場で操作方法を学べます。また、利用状況のトラッキングやアンケート機能も備えており、マニュアルの閲覧だけでなく、実際の活用状況を可視化しながら改善していける点も特長です。

Fullstarでマニュアルを作成するメリット

システム画面上で「その場で学べる」マニュアルが作れる

従来のPDFやPowerPoint形式のマニュアルは、ユーザーが「探す → 開く → 読む → システムに戻る」という手順を踏む必要がありました。一方、Fullstarでは、システム画面上に直接ガイドを重ねて表示できるため、ユーザーは画面の案内に従って操作を進めるだけで、自然と業務フローを習得できます。

操作対象のボタンや入力欄の近くに吹き出しを表示したり、次へ進むステップを順番に案内したりすることで、「迷ったらガイドを見ればいい」状態をシステム側で実現できます。結果として、現場からの「やり方が分からない」という問い合わせを大きく削減することが期待できます。

ノーコードでチュートリアルを作成できる

Fullstarの大きな強みは、プログラミング不要でチュートリアルやガイドを作成できる点です。ブラウザ上の管理画面から、ガイドを表示する画面や要素を選び、テキストやボタン、遷移ステップなどを設定していくだけで、開発部門に依頼することなく運用担当者自身がマニュアルを構築できます。

これにより、仕様変更やUI変更が発生した場合にも、担当者が自ら迅速にガイドを修正でき、「マニュアルの更新がシステム変更に追いつかない」問題を軽減できます。

ユーザーの利用データを元にマニュアルを改善できる

Fullstarには、ユーザーの利用状況を可視化するプロダクトアナリティクス機能が備わっています。どのチュートリアルがどこまで読まれたか、どのステップで離脱が多いか、といったデータを分析できるため、「感覚ではなくデータに基づいてマニュアルを改善」できます。

さらに、アンケート機能やエンゲージメント計測機能を活用することで、ユーザーの満足度や困りごとを収集し、ガイド内容に反映させることも可能です。従来の静的なマニュアルと比べ、ユーザー体験を継続的に磨き込める点が大きなメリットです。

問い合わせ削減・オンボーディング効率化につながる

ユーザーは、システム操作につまずいたときにサポート窓口へ問い合わせを行いますが、その多くは「基本操作」や「初期設定」に関する内容です。Fullstarでこれらの操作をチュートリアル化しておくことで、ユーザーはサポートに連絡する前に自分で解決できるようになり、問い合わせ件数の削減やサポート工数の削減が見込めます。

また、新規顧客や新入社員のオンボーディングも、チュートリアルをなぞるだけで一通り完了できるため、教育コストの圧縮と業務立ち上がりスピードの向上に寄与します。

無料プランから始められる

Fullstarには、ユーザー数や機能に応じた複数の料金プランが用意されており、まずは無料プランから試せる点も魅力です。

最初は一部のシステムや限定的なユースケースで試験導入し、効果を確認してから本格導入へ拡大するといった段階的なアプローチが取りやすくなっています。

Fullstarでマニュアルを作成するデメリット・注意点

紙やPDF前提のマニュアルには不向き

Fullstarは、Webシステムやクラウドサービスの画面上にガイドを表示することを前提としたツールです。そのため、印刷して配布する紙マニュアルや、PDF冊子のようなドキュメントをそのまま作成する用途には向いていません

オフライン環境で利用するマニュアルや、監査用・契約用に保存する正式文書が必要な場合は、Wordや専門のドキュメント作成ツールなど、別の手段との併用が必要になります。

対象システムの環境に依存する

Fullstarは、対象となるWebシステムにタグやスクリプトを埋め込む、あるいは拡張機能を利用するといった形で導入します。そのため、一部のレガシーシステムやカスタム環境では導入が難しい場合があります。

また、システム側の画面構成が大きく変更されると、既存のチュートリアルの見直しが必要になるケースもあるため、開発チームとの連携体制を事前に整えておくことが重要です。

高度にカスタマイズされた挙動には限界がある

Fullstarはノーコードで操作できる一方で、完全に自由な挙動や複雑なロジックを組み込んだマニュアルを作るのには向きません

たとえば、「社内独自ルールに基づいた複雑な分岐」「高度な計算処理を伴う入力チェック」などは、システム側の開発や別システムとの連携が必要になる場合があります。Fullstarで実装できる範囲と、システム本体で対応すべき範囲を切り分けて検討することが大切です。

運用ルールを決めないと「作りっぱなし」になりがち

Fullstarは、簡単にガイドを追加・編集できるがゆえに、担当者ごとにバラバラのチュートリアルが乱立してしまうリスクもあります。運用ルールがないと、重複ガイドや古い内容の放置により、かえってユーザーを混乱させてしまう可能性もあります。

「誰が」「どのシステムの」「どの範囲を」「どのようなルールで」チュートリアル化するのか、あらかじめ定めておくことが重要です。

Fullstarでマニュアルを作成する手順

対象システムと目的を明確にする

まずは、Fullstarでマニュアル(チュートリアル)を作成する対象システムと目的を明確にします。例として、以下のような定義を行います。

目的が曖昧なままチュートリアルを作成すると、情報過多で分かりにくいガイドになりがちです。まずは「このチュートリアルを最後まで完了すると、ユーザーは何ができるようになるのか」を一言で言えるように整理しておきましょう。

チュートリアルの構成(シナリオ)を設計する

次に、チュートリアルの流れをシナリオとして設計します。紙のマニュアルでいう「目次」にあたる部分です。

このように、大まかなステップをあらかじめ洗い出しておくと、Fullstar上での実装作業がスムーズになります。ページごと・機能ごとにシナリオを分割し、「1チュートリアル=1つのゴール」になるよう意識すると、ユーザーにとっても分かりやすい構成になります。

画面上にステップ(ポップアップや吹き出し)を配置する

シナリオが固まったら、Fullstarの管理画面から、対象システム上にステップを配置していきます。具体的には、以下のような作業を行います。

各ステップでは、「1ステップで1アクション」を原則にし、文章もできるだけ短く簡潔にまとめることがポイントです。テキストよりも配置位置や矢印の方向が直感的なナビゲーションになるよう意識しましょう。

表示条件・ターゲットユーザーを設定する

Fullstarでは、チュートリアルを表示する条件や対象ユーザーを細かく設定できます。

このようにターゲットを絞ることで、ユーザーごとに「今必要なガイドだけ」が表示される状態を作れます。全ユーザーに同じチュートリアルを一斉表示すると、不要なユーザーのストレスになるため注意が必要です。

テスト・公開・効果測定を行う

設定が完了したら、まずはテスト環境や限定ユーザーで動作を確認します。

問題がなければ本番公開し、Fullstarのレポート機能を使って、完了率・離脱箇所・表示回数などを継続的に確認します。データを見ながらステップ数を調整したり、表現を修正したりすることで、チュートリアルの効果を最大化できます。

Fullstarで分かりやすいマニュアルを作るポイント

Fullstarで分かりやすいマニュアル(チュートリアル)を作るには、単に機能説明を並べるのではなく、ユーザーの操作フローに寄り添った設計が重要です。

まず、1つのチュートリアルに詰め込みすぎないように注意しましょう。「初期設定」「日次の基本操作」「管理者向け設定」など、目的ごとにチュートリアルを分割することで、ユーザーは必要なときに必要なガイドだけを受け取れます。

また、文章はできるだけ短く平易にし、画面上でユーザーが次に取るべき行動が一目で分かるよう、矢印やハイライトを活用します。たとえば、「ここをクリックして次へ進みます」「この項目には半角数字で金額を入力してください」といった形で、具体的な指示と入力例をセットで示すと、迷いを減らせます。

さらに、アンケート機能を活用して「このガイドは分かりやすかったですか?」といった簡単なフィードバックを集めることで、実際の利用者の声を反映した改善が可能になります。チュートリアルは一度作って終わりではなく、利用データとユーザーの声をもとに継続的にアップデートしていく“育てるマニュアル”と捉えることがポイントです。

Fullstarでのマニュアル運用に限界を感じたら

Fullstarは、Webシステム上での操作をリアルタイムに案内するマニュアルには非常に適していますが、すべてのマニュアルニーズを単独で満たす万能ツールではありません。組織全体で共有する規程集や、業務フロー全体を説明する長文ドキュメント、監査対応用の正式文書などは、従来型のドキュメントツールやナレッジ共有ツールの方が適している場合もあります。

そのため、理想的なのは「役割分担」です。たとえば、

このように組み合わせることで、「読むマニュアル」と「触りながら学ぶマニュアル」を使い分けられる体制を構築できます。特に、複数部署での共同編集や、利用状況の分析、問い合わせ削減など、多くの要件を満たす必要がある場合には、Fullstarを中心としつつ、他ツールとの連携・併用も視野に入れるとよいでしょう。

まずは小さくFullstarでチュートリアルを試し、実際の効果や運用上の課題を確認しながら、徐々に対象システムやユースケースを拡大していく“段階的な導入”がおすすめです。

【目的別】
マニュアル作成ツール
おすすめ3選

マニュアル関連でありがちな課題に沿って、目的別におすすめのマニュアル作成ツールをまとめました。ツール選定で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

社内の問い合わせを
減らしたい
COCOMITE(ココミテ)
問い合わせが減らない
問題を解決するツールは
COCOMITEココミテ

社員に使われるマニュアルで
問い合わせを生まない

あえてフォーマットを固定化し、誰が作っても体裁が揃うことで均一的な見やすさを実現!マニュアルの作り方研修等の豊富なサポートメニューで、利用者に使われるマニュアルができます
ナレッジ投稿を
活発にしたい
トースターチーム
ノウハウが集まってこない
問題を解決するツールは
トースターチーム

自発的なノウハウ共有
活発になる

投稿の作成で、投稿者にポイントが加算、ランキング形式で掲載する機能あり!組織への貢献度合いが可視化されることによって投稿意欲があがり、ナレッジ投稿が活性化されます
新人教育の
ばらつきを減らしたい
Teachme Biz(ティーチミービズ)
指導状況にバラつきがでる
問題を解決するツールは
Teachme Bizティーチミービズ

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指導漏れ防止を実現

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